いくつもの週末と本
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『神の雫』~ワインとアートのコラボ~
読むと無性にワインを飲みたくなる本。
世界的にも有名なワイン評論家が死亡し、残された遺言には二人の息子への挑戦があった。神の雫と名付けたワイン、それに連なる12の使途のワインを全て見つけだす事。
ワインを探すヒントとなるのは、彼が残した芸術的かつ難解な文章のみ。
キャリアもあるワイン評論家の遠峰一青と、ビール会社勤務でワインには無知の神咲雫。ワインを巡る物語は彼らの過去を巡る物語でもある。
とにかく美味しそうなワインの表現がよく、若干オーバーな描写は懐かしいMr.味っ子を彷彿させる。
だが一本のワインを表現するのに、言葉のみでなくその心象風景をあますところなく表現できるのがマンガの強みでいいなと思った。
作家はもともと画家志望だったらしく、繊細なワインの表現を描き出す画力はものすごい。一度も見たことのないフランスのシャトーが、広々と広がる葡萄畑が、そこを吹き抜ける風が目に浮かぶようだ。
主人公の雫は幼い頃からそうとは知らず父にワインの極意をたたきこまれてきたが、反抗心からワインを一切飲まず過ごしてきた。いわばワインに関しては素人。
対して一青はワインの評論家として経験を積み、実力も名声も手に入れている。対照的な二人がお互いを意識しつつ自分の素直な心と向き合う様が物語のメイン。
修行僧のような一青とは異なり、雫の周りには人があふれ皆とわいわい楽しみながらワインを飲んでいる。どちらかというと私も雫のように「場の雰囲気をも味わいつつ飲むワイン」が好きだ。
父親の残した言葉の手がかりを探しに外国までも出かける雫がさらっと「以前来たことある」と述べる様は「このお坊ちゃんめ!」と思わなくもないけれど。
30巻という長さでまだ完結しておらず若干マンネリ化しているのが心配だが、ここから一気に違う展開をみせてくれることを期待。
それにしてもワインが飲みたい。
世界的にも有名なワイン評論家が死亡し、残された遺言には二人の息子への挑戦があった。神の雫と名付けたワイン、それに連なる12の使途のワインを全て見つけだす事。
ワインを探すヒントとなるのは、彼が残した芸術的かつ難解な文章のみ。
キャリアもあるワイン評論家の遠峰一青と、ビール会社勤務でワインには無知の神咲雫。ワインを巡る物語は彼らの過去を巡る物語でもある。
とにかく美味しそうなワインの表現がよく、若干オーバーな描写は懐かしいMr.味っ子を彷彿させる。
だが一本のワインを表現するのに、言葉のみでなくその心象風景をあますところなく表現できるのがマンガの強みでいいなと思った。
作家はもともと画家志望だったらしく、繊細なワインの表現を描き出す画力はものすごい。一度も見たことのないフランスのシャトーが、広々と広がる葡萄畑が、そこを吹き抜ける風が目に浮かぶようだ。
主人公の雫は幼い頃からそうとは知らず父にワインの極意をたたきこまれてきたが、反抗心からワインを一切飲まず過ごしてきた。いわばワインに関しては素人。
対して一青はワインの評論家として経験を積み、実力も名声も手に入れている。対照的な二人がお互いを意識しつつ自分の素直な心と向き合う様が物語のメイン。
修行僧のような一青とは異なり、雫の周りには人があふれ皆とわいわい楽しみながらワインを飲んでいる。どちらかというと私も雫のように「場の雰囲気をも味わいつつ飲むワイン」が好きだ。
父親の残した言葉の手がかりを探しに外国までも出かける雫がさらっと「以前来たことある」と述べる様は「このお坊ちゃんめ!」と思わなくもないけれど。
30巻という長さでまだ完結しておらず若干マンネリ化しているのが心配だが、ここから一気に違う展開をみせてくれることを期待。
それにしてもワインが飲みたい。
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